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教採体験談第13弾(岐阜県・小学校)

1 はじめに

この記事では、岐阜県の教員採用試験合格者へのインタビューをご紹介します。この方は、大学で音楽科教育を専攻されています。また、令和2年度(2020年度)に実施された令和3年度採用岐阜県公立学校教員採用選考試験を小学校区分で大学4年次に受験し、合格されました。

この記事では、教員採用試験を受験したきっかけのほか、それぞれの試験の内容や対策の具体的な方法をお聞きしました。岐阜県の教員採用試験を受けようと思っている方小学校の採用試験を受けようと思っている方はもちろん、まだ受験する自治体や校種を迷っている方いつから試験勉強を始めたらよいかわからない方にもおすすめの記事です。

2 岐阜県の教員採用試験の概要

[参考]令和3年度採用岐阜県公立学校教員採用選考試験概要(岐阜県HPにて確認)
<小学校教諭(一般)>
1次試験(7/18):筆記(専門)、集団面接
2次試験(8/17~20):面接(個人+プレゼンテーション)、論文論述
※新型コロナウイルス感染症対策のため、1次試験の教職教養試験、2次試験の実技試験が実施されませんでした。

[参考]令和3年度採用岐阜県公立学校教員採用選考試験出願状況(岐阜県HPにて確認)
<小学校教諭(一般)>
出願者数570名、受験者数550名、1次合格者数422名、2次内定者数275名

3 教員採用試験を受けたきっかけ

──小学校教員になろうとしたきっかけは何ですか?

大学3年次のときに行った、1か月間の教育実習がきっかけです。子どもたちが小学校で学ぶことは、勉強だけではありません。運動会などの行事や、日常生活などを通して、子どもたちが人として成長していく姿に感動し、子どもたちの成長を間近で見たいと思い、子どもたちと直接触れ合える学校の先生という仕事に就きたいと感じました。特に小学校は子どもの成長の幅が大きく、成長を感じる場面が多いです。

──なぜ岐阜県の採用試験を受けようと思いましたか?

岐阜は自分が生まれ育った場所だからという思いがいちばんにありました。岐阜の自然や文化のよさを、専攻である音楽を通して伝えていきたいなと思っています。

4 願書について

──願書はどのように作成しましたか?

大学4年次の5月に試験の実施要項が発表されたので、それから作成しました。小学校教員を志望した理由、卒論で研究していること、自分の経験や得意分野を生かして教員として頑張りたいことなどを記入しました。面接練習は既に始めていたので、そこで話していた内容を願書の記入内容にも生かすことができました。また、大学の先生にもお願いして添削していただきました。

5 筆記試験について

専門試験(1次)

──小学校全科の筆記試験について、どのような対策をしましたか?

小学校全科は高校入試レベルの問題が選択式で出題されます。私は塾講師のアルバイトをしていたので、はじめはあまり対策をしていませんでした。ただ、生活・体育・図画工作・家庭科・音楽に関する問題や指導要領の穴埋め問題などの対策が必要な分野に関しては、大学4年次の4月~6月ごろから対策を始めました。

ひっかけ問題のような少し変わった問題も出題されるので、満点をめざすことはしなくてよい試験です。

6 面接試験について

──面接試験の対策はどのように行いましたか?

集団面接については大学3年次の1月ごろから、個人面接とプレゼンテーション面接については1次試験が終わってから、それぞれ面接練習を始めました。大学で教員採用試験対策の講座が開講されており、5~6人の教員志望の学生のグループで先生からご指導をいただきながら練習をしていました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴って対面練習ができなくなってしまいましたが、Zoomを用いて練習を続けていました。

岐阜県の教員採用試験は面接の配点が高く、面接重視と言われている試験です。面接は練習するうちに話せるようになるので、練習回数が重要だと思っています。試験前の1~2か月は、大学の友人とZoomに集まり、毎日1~2時間程度の面接練習を行っていました。また、大学の先輩で教員になった方にもZoomで面接の練習を見ていただいたのはとても役に立ちました。私は面接が苦手で、最初のうちはうまく話せませんでしたが、練習をしながらいろいろな人の意見を聞いていくことで、自分の教育観を確立させることができました。

集団面接(1次)

──1次試験の集団面接はどのようなものでしたか?

5~6人の受験者が1グループになり、保護者にどう対応するか、制服が必要かどうかなどさまざまな質問をされました。回答は挙手制で、早く手を挙げた受験者から指名されます。3人ほど回答したら次の問題に移ることもあり、受験者全員が回答できないこともあります。私は意見がまとまってから手を挙げるようにしていたので、あまり早くは手を挙げていませんでしたが、代わりに先に話した受験者と同じ意見を言わないように気をつけていました。

個人面接(2次)

──2次試験の個人面接はどのようなものでしたか?

個人面接では、願書に書いてあることについて詳しく尋ねられました。高校時代の部活や大学時代の専攻を生かしてどのような指導をするかと聞かれたときには、言葉だけでなくジェスチャーもつけて自由に回答しました。

面接官の雰囲気は人によって違ったようですが、私の担当の面接官は笑顔で話を聞いてくれたので話しやすかったです。

プレゼンテーション面接(2次)

──2次試験のプレゼンテーション面接はどのようなものでしたか?

プレゼンテーション面接では、提示されたお題に沿って場面指導を行います。私は「社会見学が終わったあと、ある児童が一人で会場の椅子を片付けているのを見ました。あなたは次の日の朝の会でどんな話をしますか?」というテーマが割り当てられ、3分ほど考えてから面接官の前で披露し、その後質疑応答を行いました。

練習を始めたころはうまく演技をできませんでしたが、友人とZoomで練習するうちに、だんだん目の前に子どもがいるかのように話すことができるようになっていきました。ただ本番はオンラインではなく対面で、立ち上がって表現することなどもできたので、雰囲気が少し違いました。

7 論文論述試験について

──2次試験の論文論述について、どのような対策をしましたか?

論文論述については、1次試験が終わってから対策を始めました。テキストや過去問を参考に毎日問題を解いて、自分で添削したり、大学の講座の先生に添削していただいたりしていました。また、先輩の作成した作文例も参考にしていました。1次試験が終わってからの対策で十分間に合ったので、焦らなくても大丈夫だと思います。

論文試験は800字以内の文章を作成します。論文・論述合わせて45分の試験時間なので時間配分が難しいですが、練習して文章の組み立てに慣れてくると、短時間で文章を書けるようになりました。

論述試験は知識を問う200字の記述問題が2問出題されます。長くても15分以内に書ききれるよう練習していました。

8 令和2年度は実施されなかった試験について

教職教養試験(1次)

──教職教養の対策はどのように行っていましたか?

大学3年次の11月ごろから対策を始めていました。教育史や教育に関する法律など教育に関する知識については、テキストの文字を赤シートで隠して暗記する対策をしていました。また、岐阜県の教育ビジョンなど岐阜県に特化した問題も出題されるので、出題傾向を過去問で確認し、県のサイトなどを調べておきました。

[参考]岐阜県教育ビジョン
https://www.pref.gifu.lg.jp/site/edu/11380.html

令和2年度実施の試験では新型コロナウイルス感染症対策によって実施されませんでしたが、教職教養で対策していたことは2次試験の論述でも問われる内容だったので、結果的には役に立ちました。

実技試験(2次)

──実技試験の対策はいつから始めようと思っていましたか?

1次試験が終わったら対策を始めようと思っていました。

9 教員採用試験を受ける方へ

──コロナ禍での試験は例年とは違い、戸惑った部分も多かったと思います。どのようなことが不安でしたか?

面接で質問される内容が例年とは異なるかもしれなかったので、不安でした。学校でのコロナ対策のことはあまり知らなかったので、聞かれたらどうしようかと思っていました。また、音楽科専攻だったこともあり、例年の面接では歌を使って表現することもできたのですが、今年はそうしてよいのかわからずとても迷いました。また、例年より会場が増えており、同じ日にある筆記試験と面接試験の会場が違って移動しなければならなかったのも、少し大変でした。

──最後に、これから教員をめざす方へのメッセージをお願いします。

苦手なことから目を背けずに、苦手だからこそ練習してみてください。何度も練習していくと力がつくようになります。

また、周りには一緒に頑張ろうと言ってくれる仲間が絶対にいます。仲間と競争するのではなくて、仲間と一緒に合格しようという気持ちで切磋琢磨できるとよいと思います。

10 関連記事

弊サイトには他にも小学校の教員採用試験に合格された方のインタビュー記事がございます。ぜひ併せてお読みください。

教採体験談インタビュー 第2弾(Kさん・小学校) その1

教採体験談インタビュー 第3弾(Hさん・小学校)

11 編集後記

教員採用試験に合格した先輩の努力の一例をご紹介しました。教員採用試験に不安を感じているみなさんの助けになれば幸いです。(編集・文責:EDUPEDIA編集部 津田)

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