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教採体験談第11弾(岐阜県・小学校)

1 はじめに

この記事では、岐阜県の教員採用試験合格者へのインタビューをご紹介します。この方は岐阜県内の大学で小学校・中学校国語・高等学校国語の免許取得を予定しています。また、令和2年度(2020年度)に実施された令和3年度採用岐阜県公立学校教員採用選考試験を小学校区分で大学4年次に受験し、合格されました。

この記事では、教員採用試験を受験したきっかけのほか、それぞれの試験の内容や対策の具体的な方法もお聞きしています。岐阜県の教員採用試験を受けようと思っている方小学校の採用試験を受けようと思っている方はもちろん、まだ受験する自治体や校種を迷っている方いつから試験勉強を始めたらよいかわからない方にもおすすめの記事です。

2 教員採用試験を受けたきっかけ

──教員になろうとしたきっかけは何ですか?

高校生のころから教員になりたいという気持ちは漠然と持っていましたが、大学3年次に教育実習を経験して学校教員の仕事のよさを改めて感じ、教員になりたいという決心をしました。

──中高の免許もお持ちですが、どうして小学校教員になろうと思いましたか?

大学3年次に小学校と中学校で1か月ずつ教育実習をした経験があり、そこで小学校の教員のほうにより魅力を感じました。中学校では専門教科を教えるので、教材研究に力を入れることが多く、楽しいとは感じました。しかし、中学校と異なり小学校では毎日一日中同じ子どもたちと一緒にいられて、子どもたちの成長の様子を見られるのが自分にとってはとても喜びを感じられることでした。

──なぜ岐阜県の採用試験を受けようと思いましたか?

岐阜県内で生まれ育ち、岐阜県の教育観は小さいころから身についているので、岐阜県の子どもの目線に立ちやすいと思いました。ほかには、岐阜県の方言についてよくわかっており、方言に寄り添えるというのも強みだと大学で国語を専攻する中で思いました。地元のほうが安心するという思いももちろんありました。

[参考]岐阜県教育ビジョン
https://www.pref.gifu.lg.jp/site/edu/11380.html

──他の自治体を併願しましたか?

近隣の自治体は試験日程が被ることが多く、受験できませんでした。自分の性格のことも考えると、遠くの自治体をむやみに受験するよりは岐阜県一本に集中したほうがよいと考え、併願はしませんでした。

もし合格できなかったらどうしようという不安はありましたが、不合格だったとしても人生のうちの一回の失敗と捉えたら大丈夫だよというアドバイスをもらい、あまり気にしないようにしていました。ただ、周りには3県ほど併願している友人もいたので、こればかりは人によるかなと思います。

3 岐阜県の教員採用試験の概要

──岐阜県の教員採用試験の特徴は何でしょうか?

自治体によって試験内容が違いますが、岐阜県は面接重視の試験だとよく言われています。一般教養の試験がないのも特徴的です。今年度の小学校区分の倍率は約2.1倍と例年より低めだったようですが、筆記試験の段階では1次試験免除者(前年度1次試験合格者など)がどれくらいいるのかわからず不安でした。

[参考]令和3年度採用岐阜県公立学校教員採用選考試験概要(岐阜県HPにて確認)
<小学校教諭(一般)>
1次試験(7/18):筆記(専門)、集団面接
2次試験(8/17~20):面接(個人+プレゼンテーション)、論文論述
※新型コロナウイルス感染症対策のため、1次試験の教職教養試験、2次試験の実技試験が実施されませんでした。

[参考]令和3年度採用岐阜県公立学校教員採用選考試験出願状況(岐阜県HPにて確認)
<小学校教諭(一般)>
出願者数570名、受験者数550名、1次合格者数422名、2次内定者数275名

──採用試験の対策はいつごろ始めましたか?

面接試験については大学3年次の冬から、筆記試験については大学4年次の春から、論文試験については大学4年次の夏から始めました。

4 筆記試験について

専門試験

──小学校専門の筆記試験について、どのような対策をしましたか?

専門試験はマーク式で、教職教養の筆記と合わせて6~7割正答できればよいと言われています。

対策は大学4年次の4月ごろから始めました。具体的には予備校の問題集を購入し、全教科の問題をひたすら解いていました。他には、岐阜県は学習指導要領の穴埋めの問題が多いと聞いたので、学習指導要領を全教科分読むという対策もしました。また音楽で扱う曲の楽譜が載せられて「これは何の歌ですか」と問われる問題があったので、対策として音楽の共通教材をオーディオのプレイリストに入れて毎日聴いていました。

教職教養試験

※令和3年度採用岐阜県公立学校教員採用選考試験では新型コロナウイルス感染症対策により実施なし

──教職教養の対策はどのように行っていましたか?

大学が開催している対策講座には毎回参加していました。周囲に教員志望の友人が多くいたので、自主的に勉強会なども開催していました。

5 面接試験について

集団面接(1次)

──1次試験の集団面接について、どのような対策をしましたか?

1室に6人の受験者と3人の面接官がおり、志望理由やアピールポイント、教育観などに関して5問ほどの質問を受けました。面接官が一人一人に質問をするほか、「前の人の意見を聞いてどう思いますか」「お互いに討論してください」といった特殊な形の質問もありました。

面接対策は大学3年次の春休みごろから始めました。具体的には大学が開催している採用試験の対策講義でもらった過去問を参考に、保護者への対応の仕方や障害のある子どもへの対応の仕方など面接で質問されそうなことをあらかじめ調べておきました。1次試験までの時間を多く使えたこともあり、集団面接はいちばん力を入れて練習しました。

個人面接(2次)

──2次試験の個人面接はどのようなものでしたか?

岐阜県の個人面接の特徴として、教育委員会の面接官による面接に加えて一般企業の面接官による面接があると聞いていましたが、今年は新型コロナウイルス感染症対応の関連で面接は1回だけでした。企業の方による面接は、教育以外のテーマの質問にも答えられるかを見ているそうです。

事前に記入した面接カードをもとにして自分の部活動のことなど個人的な話を聞かれたほか、どんな教員になりたいか、こんな子どもがいたらどのように対応するかといった教育観に関する質問もありました。自分の回答に対してやや突っ込んだ追質問をされることもありましたが、基本的に面接官は穏やかな雰囲気でした。笑顔でわかりやすく伝えようと気をつけて臨みました。

プレゼンテーション面接(2次)

──2次試験のプレゼンテーション面接について、どのような対策をしましたか?

プレゼンテーション面接では、まず教員として子どもや保護者に関わる中での特定の場面がお題として提示されます。それからその場面での対応を2分間で考え、面接官の前で演じる形で発表を行います。発表ののちには、面接官との質疑応答の時間があります。演じるお題とはたとえば「窓ガラスを割ってしまって泣いている子どもに対して、教員であるあなたはどのように対応しますか」というようなものです。

対策としては、大学の講座で教えてもらった過年度のテーマを参考に、教員志望の友人と毎日練習していました。演技する形なので最初は恥ずかしいのですが、慣れたら大丈夫と思ってたくさん練習しました。

当日は2人の面接官の前で発表をしましたが、面接官から予想外の質問をされることが多く、緊張してしまいました。回答しにくい質問に対しては、大学の講座で「わからない質問にはわからないと答えてよい」と教えられていたこともあり、適当に考えて答えるよりは「少し考えさせてください」と言って時間をもらってから答えていました。面接官からやや厳しい口調で質問されたときには焦りましたが、「面接官は私に期待しているということだ」とポジティブに捉えるように気をつけました。

6 論文論述試験について

──2次試験の論文論述について、どのような対策をしましたか?

論文試験は自分の教育観などお題に合わせて自らの考えを800字以内で述べる問題(1問)、論述試験は熱中症の子どもへの対応など教育に関する知識を200字以内で述べる問題(2問)です。論文試験は答えのない問題、論述試験は答えのある教職教養のような問題というイメージです。

対策は大学4年次の8月ごろから始めました。具体的には、ニュース等から時事問題を押さえたり、全国の論文問題の過去問を閲覧できるWEBサイトを参考にさまざまな自治体の過去問を解いたりしました。また岐阜県のHPから求める教師像といった県の教育ビジョンを確認したほか、論述試験に関しては1次試験の教職教養のおさらいも行いました。時間内に書こうとすると焦ってしまい構成がうまくまとまらないので、書いてみた文章をあとから自分で読み返して改善点などを考えるようにしていました。また、友人やゼミの教授に添削をお願いすることもありました。周りの友人を見てみると対策の量は人それぞれでしたが、私は毎日過去問を解くようにしていました。

[参考]岐阜県が求める教師像
https://www.gifu-net.ed.jp/ggec/kyosizo/

7 実技試験について

※令和3年度採用岐阜県公立学校教員採用選考試験では新型コロナウイルス感染症対策により実施なし

──実技試験の対策はどのように行っていましたか?

体育、音楽、図工の試験がありますが、1次試験が終わってから実技の準備を始める人が多いと聞いていたので、実施要項が発表された段階では本格的な対策は始めていませんでした。

8 教員採用試験を受ける方へ

──最後に、これから教員を目指す方へのメッセージをお願いします。

採用試験の対策をしていく中で、教員になりたいという気持ちや自分にとっての教育観を確立し、自分の軸を形成していくことが、合格につながるし、その後の教員人生にもつながっていくと思います。頑張ってください。

9 関連記事

弊サイトには他にも小学校の教員採用試験に合格された方のインタビュー記事がございます。ぜひ併せてお読みください。

教採体験談インタビュー 第2弾(Kさん・小学校) その1

教採体験談インタビュー 第3弾(Hさん・小学校)

10 編集後記

この記事が、自分に合った試験対策の方法を見つける手がかりになれば幸いです。
(取材:EDUPEDIA編集部 石川・金田・津田, 編集・文責:EDUPEDIA編集部 津田)

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