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教採体験談インタビュー 第8弾(東京都・小学校) その1

1 はじめに

第8弾の今回は、早稲田大学に在学中に教員採用試験に合格され、現在教員として実際に教壇に立っている方にお話を伺いました。この記事では、現場の教員の仕事を踏まえた教員採用試験の筆記と面接の対策方法やアドバイスについて、記載しています。

こちらの記事も併せてご覧ください。
教採体験談インタビュー 第8弾(東京都・小学校) その2

2 小学校教員免許について

小学校の教員という職を選んだのはなぜですか?

小学校高学年の頃から教員になりたいと考えていました。将来の職業について現実的に考え始めたとき、初めは公務員に範囲を広げて志望しましたが、社交的で人と関わることが好きだったという性格から公務員の中でも教員になりたいと考えました。また、子供の成長を通して未来を作ることにやりがいを感じたのも志望理由です。早くから教員を志望したため他の職業への興味が湧きませんでしたね。もともと中高の社会科を志望していましたが、倍率が高いことを考えて小学校に志望を変更しました。

教採の対策はどのようなことから始めましたか?

筆記については基本的に個人で対策し、面接については指導室の先生の協力のもとで練習を重ねました。
※詳細は「4 小学校全科について」以降で説明します。

3 志望理由書について

対策にあたって意識したことはありますか?

重要なことは読み手を意識することです。読み手は毎年志望理由書を読んでいるため月並みな表現では響きません。実践的な人材を求めているので、初任から学校で起こりうる様々な事態に対応できることをアピールしていきます。大学3年のときから準備をしましたが、これは文章表現を工夫して教育委員会の人に響くものを作りたかったためです。

書く内容については大学1年のときからインターンやボランティアをしていたので材料は十分にありました。インターンでは、2年間公立の小学校でクラスに入り、子どもの学習支援をしていました。主に大変なクラスや児童に付き、担任の補助等を行いました。学校現場の仕組みや一日の流れを知ることもできました。ボランティアは、発達障害のある子どもの居場所支援をしていました。学校になじめてない発達障害のある子どもとレクリエーションをしたりしていました。

こうした教育的な活動の経験は志望理由書に書けるのはもちろん、面接でも訊かれるので必要になります。地域によっては教師養成塾のようなものもあり、そういった場を活用するのも有効ですし、ためになります。教育的な活動に関わらず、自分の通う大学以外の様々な環境との繋がりをもつことは大切です。教採の勉強で忙しくなる前に経験しておくことが望ましいです。何事も経験はしていないといけないと思います。

4 小学校全科について

どのような対策をしましたか?

大学3年生のときから対策を始めました。まずは昨年度分の過去問を一通り解き、出題内容を把握します。その後、参考書を見ながら問題を解いて復習するというのをひたすら繰り返しました。大切なのは解いて終わりにしないことです。一度解いたあと、問題に関わる項目や派生問題、周辺の知識を調べます。調べたことをノートに書き込み、自分のノートを作っていきました。

参考書はどのように活用していましたか?

東京アカデミーの参考書を使用していました。分厚くて知識量が豊富なため、過去問を解いて周辺の知識をまとめるときに辞書代わりにしていました。3年生の3月から教採当日まで使用しました。

対策のポイントを教えてください。

小学校全科は積み重ねが差を生む科目です。科目数が多く出題範囲も膨大なので、勉強してすぐに点数の上がるものではありません。時間のあるときから小中高の勉強を振り返って復習していく方法がいいと思います。数か月で向上するものではないので、余裕のあるうちから基礎的なことを覚えていくことが大切です。

5 教職教養について

どのような対策をしましたか?

全科と同様に、過去問を解いて出題内容を把握することから始めました。過去問の活用で意識していたことや参考書の使用方法も全科と同じです。教職教養では、毎年出題されるものや2年に1度出題されるものなど出題に傾向があります。東京アカデミーの参考書を使って出題に関わる項目や派生問題、周辺の知識が書かれているページに付箋を貼り、付箋の貼られたページを繰り返し確認することで出題傾向を把握し、そこを重点的に勉強しました。

対策のポイントを教えてください。

出題に傾向があるためヤマを張ることができます。教科書の法律関係や指導要録などは出題頻度が高い傾向にあります。時間がなければ出題頻度が書かれている参考書を使用するなどして、出題頻度の高い分野のみ勉強するという手もあります。

6 面接について

どのような対策をしましたか?

面接の対策は4年の4月から5月に行っていました。教員就職指導室の先生に面接の練習を協力してもらいました。その先生方は小中高で校長をしていて、教採の面接官を務めていた経歴のある方だったので、ほとんどその練習のみしていました。

面接練習において意識していたことは何ですか?

内容面では教育的な活動の経験があったのでそれを直接伝えることを意識しました。形式面では、一文一文を短くしたり、笑顔で目を見てはなすなど基本的なことを抑えたりすることを意識していました。楽しそうに面接することを心がけました。

面接当日には何をきかれましたか?

優しい雰囲気で進行していきました。志望理由はもちろんですが、自分の経験から発達障害のある子どもの居場所支援を行っていたことがピックアップされ、その経験について具体的に問われました。発達障害や発達障害を持つ子どもについて実践的な知識があり、現場に生かせることを強調した回答をしました。

アドバイスをお願いします。

面接に関しても積み重ねが重要になります。やはり、教育的な活動をすることが一番だと思います。面接の場面でそういった活動が話題として出せるうえ、実際に現場で働いてみてもやっていてよかったと思うことが多いため、現場で働くことも見据えた経験はしておいた方がいいと思います。教育実習では比較的落ち着いたクラスに配属され、経験のある教員のもとにつくので学校の本質が見えないということがあります。それに対して、ボランティアやインターンでは大変な学級に関わることもあり、重要な経験になります。初任でも学級が崩壊することはあるので、面接でこういう現場を見てきたと言うことで説得力が増すうえに実践向きだと評価されます。実践を見据えて現場を見ることが重要になると思います。

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8 編集後記

早めから教育ボランティアなどを経験しておくことが必要になると実感しました。行動を起こすことを大切にしていきたいと思います。
(EDUPEDIA編集部 増子 実桜)

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