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教採体験談インタビュー 第7弾(東京都・小学校)その2

1 はじめに

第7弾の今回は、早稲田大学在学中に教員採用試験に合格された方に、教員採用試験の試験対策方法や、アドバイスについてお話を伺いました!

その2では、論文対策や、集団討論対策などについてお聞きしました。併せて先生になることを決意した動機や、教職教養などについてお聞きしたこちらの記事もご覧ください。
教採体験談インタビュー 第7弾(東京都・小学校)その1

2 論文対策について

どのような対策をしましたか。

具体的な対策を始めたのは大学4年生の4月からでした。

まずは過去問で提示されているお題についてパソコンで打ち込む練習をしました。そして、打ち込んだものを大学の先生にお見せして、直した方がよいところを添削していただくということを繰り返しました。しかし、本番は手書きで論文を書かなければいけません。パソコンだと30分で書けていた論文が手書きだと50分、1時間近くかかってしまうことがあるため手書きで論文を書く練習は絶対に必要です。私の場合、最初は論文の構成を考え、添削してもらうことに集中していたため、6月から手書きで論文を書く練習を始め、時間内に論文を書き終えられるようにしました。

また、論文には一定の出題傾向があり、まったく想像していなかったお題が本番で出されることはあまりないため、受験する年の題材になりそうなものを想像することができます。そのため、過去問を3、4年分解いてお題の傾向をつかんだり、題材になりそうなものを何パターンか想定したりして書く練習をしておけば、本番では割と何のお題に対しても論文を書けると思います。私は過去問を解いて添削してもらい、最終的にどのようなことを書くか決めるという流れを何年分か繰り返したら、4、5パターンほど想定解を作ることができました。論文に書く内容は、自分が実習に行ってどのような取り組みをしたいかを想像したり、調べたりして考えました。また、日ごろから教育について、「これを聞かれたらこう答えよう」ということを考え、その都度書き留めていくのもよいと思います。

内容面や形式面で意識したことはありますか。

東京都の場合、形式が35字×30行と決まっていて、現状の課題に対してどのような取り組みをするかということを聞かれます。それに対し、最初の7、8行で序論として自分の考えを書き、その後に自分が考える学級経営と学習指導それぞれの取り組み方を10行ずつくらいで書き、最後に余った3行くらいで自分の熱意を伝えるという形式を採っています。そのため、論文の構成を予め考えておき、構成のそれぞれの部分で大体どのようなことを書くかを決めて練習するようにしていました

内容、形式以外にも意識したことはありますか。

先生という職業を考えたときにあまりに字が汚いのはよくないと思うので、きれいに速く書けるようにした方がよいと思います。その他には時間に間に合うように書き上げることも意識していました。時間は足りなくなってしまうことが結構あるので、やはり論文の題材を何パターンか予想して内容をある程度決めておかないと厳しいかもしれません

本番ではどのようなことを聞かれましたか。

「身に着けた知識、知能を活用して自分の意見を言うことができない生徒が多い、という課題に対してどのような取り組みをするか」、「学校生活の中で自信をもって取り組めることがあったかというアンケートで、当てはまらないと回答した生徒が多かったので、今年の学年経営の方針を、子どもたち一人ひとりが成長を実感できるようにすると設定する。そこで、自分の学級経営はどこに重点を置いて取り組むか」というような質問をされた年があったと聞いています。

私が受験した年の教員採用試験では、以下の題材が取り扱われました。

あなたは、第5 学年の学級担任である。年度初めの学年会で、学年主任から、「昨年度の児童の課題として、話合い活動の際に、自分の考えを強く主張する児童がいる一方で、自分の考えを相手に伝えられない児童が散見されるということが挙がっています。また、昨年度末に実施した学校生活アンケートの『クラスの中で、こまっている子や、なやんでいる子を見かけたことがありますか』の項目に『ある』と答えた児童の中で、『その子の力になることができましたか』の項目に『できなかった』『あまりできなかった』と答えた児童が半数以上おり、児童が互いに尊重し認め合い支え合う姿勢が十分ではないことがうかがえます。そこで、今年度の学年経営の方針は『学校生活において、相手の考え方や立場を理解し、共に支え合うことができる児童を育てる。』にしたいと思います。」と報告があった。学年会終了後、学年主任からあなたに、「先ほどの学年経営の方針に基づいて、学級経営の重点をどこに置き、どのように取り組んでいくか、具体的に考える必要がありますね。」と話があった

学年主任の発言を受けて、あなたなら学級担任としてどのように学級経営を行っていくか、「学習指導」と「生活指導」について具体的な方策を一つずつ挙げ、それぞれ10行(350字)程度で述べなさい。その際、その方策を考える上での問題意識やまとめを明確に書き、全体で30行(1,050字)以内で述べなさい。ただし、26行(910字)を超えること。

3 集団討論対策について

どのような対策をしましたか。

具体的な対策は大学4年生の7月から始めました。

私は、一緒に小学校の教員採用試験を受ける友達と4、5人で練習をしました。通っている大学で教員採用試験を受ける人を見つけて練習すると、一番本番に近い形で練習することができると思います。また、友達と一緒に練習すると、自分とは違う意見を取り入れることや、上手な話し方を知ることができます。その際に、いつも同じメンバーで練習するのではなく、いろいろな人と練習すると視野が広がります。話し合い本番で的外れなことを言う人と同じグループになることも考えられるので、方向修正役の練習もしておくとよいかもしれません。集団討論のテーマは毎年大体4つの決められたものが一次試験合格者に送られてきます。今年は思いやりについてのこと、生活習慣の形成に関すること、勤労の意義に関すること、言語能力に関わることの4つのテーマが出されました。本番はその4つのうちのどれかのテーマについて討論することになります。そのため、4パターン全ての対策をしました。

対策をする際に意識したことはありますか。

本番は最初の90秒間でテーマに対する自分の意見を言う機会があるので、事前にその時間に話す内容は決めておきました。また、話し合いは司会がいなくても可能なため、司会に立候補する人がいる場合と、誰も立候補しない場合がありますが、話し合いをまとめるのが得意な人は司会になるとよいと思います。私は話し合いをまとめるのがあまり得意ではなかったので、意見を言う側に回るようにしていました。タイムキーパーも必要なので、時間を見ることに集中して意見が言えなくならないように注意はしなければなりませんが、率先して引き受けられるとよいかもしれません。また、人の意見の否定ばかりしたり自分の意見ばかり主張したりするのではなく、協調性を意識して話し合いをすることが大切です。

4 全体について

難しいと感じた対策は何ですか。

面接対策、集団討論対策、論文対策です。

面接対策や集団討論対策は、今までに面接の経験があまりなく練習を重ねないとなかなかうまく話せなかったため難しかったです。特に、集団討論は相手に自分の想定していなかった意見を言われたり、自分と同じ意見を先に言われたりすることがあるため難しかったです。論文は、限られた時間内に書き上げるのが難しかったです。

これから教員採用試験を受験される学生に向けてアドバイスをお願いします。

勉強のモチベーションが保てないときもあるかもしれませんが、そういうときは「そもそも自分がどうして教員採用試験を受験するのか」と振り返って、先生になりたい気持ちや教育実習での思い出を思い起こしたり、自分が先生になった姿を想像したりしてモチベーションを上げて頑張ってください。そして、面接などでは熱意が伝わることが大事なので、先生になりたいという気持ちが伝わるように練習を頑張ってください。本番でどのようなことを言うかを決められていないと、自信がないように見えてしまい、熱意も伝わらなくなってしまうと思うので、本番に自信をもって取り組んで後悔が残らないように練習をしておくとよいと思います。

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6 編集後記

論文対策や集団討論対策は周りと協力しながら練習をすることが自信につながると感じました。本番を想定した練習を重ねることが大切だと思いました。
(編集・文責:EDUPEDIA 安間夏希)

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