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【EDUPEDIA×学校ボランティアプロジェクト(VP)インタビュー】私が学校ボランティア活動で得たもの①

今回から4回連続で、教員になることを目指し、学校ボランティアプロジェクト(VP)でボランティア活動を行っていた方々のインタビューをお届けします。 なぜ学校ボランティア活動をしたいと思ったのか、ボランティアをしている中で得たものは何だったのでしょうか。「大学生の時から学校現場に入ってみたい」と思う方必見です!

*学校ボランティアプロジェクト(VP)についてはこちらから
http://kyouikusaikou.jp/activity/vp/

一人目は、今年度から神奈川県の中学校教員になるSさんにインタビューをしました。

1 教員を目指すきっかけはどのようなことでしたか?

 
 教員を目指すきっかけは中学生の時でした。中学校の3年間がすごく楽しくて、部活も勉強も一生懸命やっていました。その上、学校行事でも引っ張るような目立つような立場にることが多くありました。そんな中学校生活を「楽しいな」と思っていました。なので、自分みたいに楽しい学校生活を送ってほしいと願うようになりました。
 ただし、学校生活では、私のように人前に立つだけでなく、静かに読書をしたり、友達と話したりというような楽しみ方もあると思います。目立つ子も静かに過ごしている子も、みんなが「楽しかったな」と思えるような中学3年間を送ってほしいなと、中学生ながらに思ったのがきっかけです。

2 なぜボランティアを始めようと思ったのですか?

 
 元々、大学生になったらサークルなどの活動をしていくだろうなという思いは漠然とありました。私がボランティアを始めた理由としては、二つあります。
 一つ目に、学校の先生になりたいと思っていたこと。現場に行き実際に活動してみることは、将来のために役立つと考えていたからです。
 二つ目に、今までと違うコミュニティの人と接してみたいと思ったからです。私は、小中高とずっと野球部に所属し、土日はずっと野球をしていました。野球部の他に広く人と関われなかったので、大学では違うコミュニティに所属できる場所を探してみたいと思うようになりました。

 

3 ボランティア活動の一日の流れを教えていただけますか?

 私は、大学時代に二箇所のボランティアへ通っていました。
 一つ目は、大学1年生の春から3年生の春まで小学校の放課後ボランティアに通っていました。そこでは、大学の3時間目の授業が終わってから電車に乗り、ボランティアの小学校へ向かいました。そして、大体17時半になると児童を帰してスタッフの方と反省会をして解散です。このボランティアは、教員と関わるというよりも地域の方と一緒に進めていくものでした。
 二つ目は、3年生の春から夏にかけて中学校のボランティアに行っていました。中学校のボランティアは朝から給食後まで活動していまいた。朝は6時頃に起きて準備をしてボランティア先に行っていました。基本的には数学の授業補助をして、ノートを開いていない生徒や、集中していない生徒たちに声をかけていくような活動を行っていました。そして、給食を生徒たちと一緒に食べて自分の大学に向かうというのが1日の流れです。
 大学の授業との兼ね合いもあったので、大学の授業を優先に考えてボランティア活動に行っていました。

4 ボランティアをしている中で得られたものはなんですか?

 
 ボランティアをしている中で得られたものは3つありました。
 
①自分の理想と実際に活動してみての差は存在した

 活動せずに「自分がボランティア活動したらこんな風に児童を変えることができるんだ」という理想はいくらでも作れますよね。ただ、現場で活動してみるとうまくいかないことも当然ありました。
 現場で子どもたちと関わることで自分の問題意識を持ち、自分で解決策を考えていくことは大切だと気づきました。頭だけで考えるのではなく、体を動かし、体験を通して学ぶことが大切だと思います。

②情報共有の大切さ

 小学校の放課後のボランティアは地域の方と進めていくもので、中学校のボランティアも地域の方が関わることがありました。そこで、これからは、学校と地域がつながって活動に取り組むことが大事になってくるのかな、と思いました。また、地域の方、先生方とも情報共有を日頃からしっかりしていくことが大事だと思いました。

③「適度な距離感」の難しさ
 
 子どもたちと実際に関わってみることで自分から積極的にコミュニケーションを取りに行かなければならないことを知りました。小学校の場合は児童の方から声をかけてくれたり、「遊ぼうよ」などと比較的にコミュニケーションを取りやすい印象がありました。
 しかし、ボランティア活動をした中学生の場合は、最初から生徒たちから声をかけてもらえるのは少なかったです。思春期という時期もあるのかもしれないですが、その時に生徒たちと「適度な距離感」をとりつつ徐々に距離感を近づけていくような働きかけを心がけていきました。
 ただ、「適度な距離感」は感覚的なもので、子どもにとっても異なると思います。ここで大事なことは、子どもに寄り添いながら、自分で考え続けることだと気づきました。「こんな関わり方をしたら良い反応を示してくれた」といった自分なりの成功体験を積み重ねていくことが大切です。

5 印象的な先生・子どもの言葉はありましたか?

 中学校の数学の先生が印象的でした。先生の生徒との距離感がまさに「適度な距離感」であったなという印象でした。突き放しもしないし、一定の距離を保ちつつ生徒と関わっていたと思っています。はたから見たらフランクすぎるかもしれないのですが、言葉遣いを選んで話してくれたり、生徒からの信頼も厚かった先生です。
 子どもたちに関しては、ボランティアなどで一緒に学校生活を過ごした子たちの表情はとても印象に残っています。

6 自分が目指す教師像というものはありますか

自分が目指す教師像は二つあります。

①生徒との距離感に敏感になる
 
 生徒たちと信頼関係を築くために、よりよい距離感をつくっていきたいです。近づきすぎてはいけないし遠すぎてもいけない、極端になってはいけないと思っています。日頃から生徒との距離感を大事にしていきたいです。
 また、教室のどんな生徒にも気を配り目を届かせられるような教師になりたいと思っています。

②主体的に考えさせることができる

 これは大学時代の私の弱点だと思っています。小中高の私は、先生の言うことを聞いて吸収しその通りに動くといった、典型的な「良い子」だった思います。
 なので、生徒が自分から新しいものにチャレンジしてみたり、自分から関心を持って考えられるようにしたいです。また、それを支えられるような先生になりたいと思っています。

7 今後ボランティアをしてみたい・教員志望の後輩にひとこと

たくさんの子どもたちと会う経験を持つこと

 私が参加したVPの研修会の質疑応答の時間に「大学生のうちに教員になりたい大学生がしておくべきことは何ですか?」と質問しました。スタッフの方は「できるだけたくさんの子どもたち会う経験を持つことが大事だと思います」と答えていました。
 それを聞いて、私は子どもたちと積極的に関わり始めました。ボランティア活動を通して、子どもをよく知れるだけでなく、自分自身の教育観なども見つめ直すことができました。
 また、先生方と現場での経験を積むことができるのは、とても貴重な学びになります。

 先生になりたい方はもちろん、子どもの成長や教育に関心のある方は、ぜひ一度ボランティアに行ってもらえたらなと思います。

次回も学校ボランティアプロジェクトでボランティア活動をしながら教師を目指した方のインタビューをお届けします!

*学校ボランティアプロジェクトについてはこちら
http://kyouikusaikou.jp/activity/vp/

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