小学校教員資格認定試験 合格体験談

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平成25年度 小学校教員資格認定試験を受験・合格して、小学校の先生になったNさんの体験談です。
一般の教員採用試験に比べて情報の少ない試験ですが、受験科目の選び方や学習のスケジュールなどの参考になることと思います。

*教員資格認定試験は、広く一般社会に人材を求め、教員の確保を図るため、大学等における通常の教員養成のコースを歩んできたか否かを問わず、職業生活や自己研修などにより教員として必要な資質・能力を身につけ、それらを有すると認められた者に教員への道を開くために行われる試験です。
過去問や実施要項などは記事末のリンクを参照ください。

1,はじめに

私は中学・高校の免許が取得できる文学部に進学しましたが、大学1年生の時に小学校へボランティアに行ったことがきっかけで小学校の先生になりたいと思いました。そして、1年生の秋に認定試験の存在を知り、受験することを決めました。大学3年生の時に平成25年度の認定試験に合格することができました。また、平成26年度実施の神奈川県教員採用試験(小学校)に合格しました。
 私と同じような境遇の方がいれば参考にしてもらえればと思います。私の体験談がこれから受験する方の役に立てば幸いです。

2,スケジュール(3年次で小学校認定試験を受験、4年次に教員採用試験合格)

3月 勉強開始

3年次
4〜6月 通学時間を使って勉強(6月上旬に願書提出、中旬に介護等体験)
7月 大学の試験勉強
8月 認定試験の勉強
●8月31日、9月1日 一次試験
9月下旬 一次試験結果発表、二次対策を開始
10月上旬 二次試験の勉強、対策
●10月19日、20日 二次試験
11月上旬 二次試験結果発表
●11月21日、22日 三次試験
12月中旬 介護等体験
12月下旬 三次試験結果発表
1月 小学校教員免許申請

4年次
5—6月 中学校国語科で教育実習
7月 教員採用試験 一次試験
8月 教員採用試験 二次試験
10月上旬 教員採用試験合格発表

2年生春休みに過去問を解き受験教科を決定して、参考書類に一通り目を通しました。本格的に勉強を始めたのは3年生の夏休みです。一次試験まで1カ月だったので「残り◯日」とカレンダーに書き込み、意識を高めました。アルバイトも週3で入り、高校の部活に行ったりコンサートに行ったりして気分転換もしていました。

3,一次試験

私が受験した科目と勉強方法を紹介します。始めに、受験する科目を決めます。そのために学習指導要領以外の部分の過去問を解いてみてください。一年分だけではなく、数年分解いて点数が良いものを選ぶとよいと思います。

①教職教養

この科目だけで6割取ることが必要なので、特に重点的に繰り返し勉強しました。「らくらくマスター教職教養」という参考書をひたすら読み込みました。
 ある程度、頭に入ったら「オープンセサミシリーズ」の教員採用試験用の問題集を別に購入して解きました。大学の講義でやったことは最低限覚えておくと良いです。覚える量が膨大ですが、一通り頭に入れて苦手な部分を何回も勉強しました。全て網羅することで自信も生まれますし、何回も読むことで採用試験の勉強にも直結します。

②国語・算数・体育・音楽・家庭・生活

6教科の合計得点で6割を取ることが必要です。10問が学習指導要領から、残り10問がその科目に関する選択式の実力問題です。

学習指導要領の分野では、「らくらくマスター小学校全科」と「らくらくマスター小学校学習指導要領」という参考書を購入し読み込みました。目標と各学年でキーワードになる言葉があるので、それを覚えることが重要です。ある程度頭に入ったら文科省が発行している学習指導要領を読みました。あとは、過去問を見る限りでは体育・ 家庭・生活は学習指導要領解説からの出題が多かったので、それも購入し、そちらを重点的に読みました。

実力問題の分野では、体育・音楽・家庭のみ「らくらくマスター小学校全科」に載っている知識の部分を読みました。他の科目は、過去問を解きながら勉強しました。

過去問は教職教養5年分を、科目の方は学習指導要領改訂後からの3年分くらいを解きました。間違えたところは、どこが違ったのかを確認するようにしました。また、科目の方では一つの教科の出来が悪くても合計で6割を超えていれば良いので、そんなに落ち込まないようにしましょう。

4,二次試験

①論述・体育

科目の選択は、過去問を見て決めてください。
体育の論述は、学習指導要領解説の運動分野と保健分野から一問ずつ出題されます。運動分野は「体つくり運動」「ゲーム、ボール運動」「表現」を重点的に、その他部分も一通り覚えました。保健分野は内容が少ないので、書かれている文章をそのまま暗記するくらい読みました。紙に箇条書きで書き出してみたり、自分なりにまとめたりした方が頭に入ります。論述なので、実際に書きながら覚えることをお勧めします。

②実技・音楽

小学校で習う唱歌をピアノ伴奏しながら歌います。課題曲は「春の小川」でした。速度や強弱などは自由で、楽譜を見ながら演奏できます。楽譜は各自で用意しますが、私は3段階のレベル伴奏が載っている「教師のためのピアノ伴奏法入門」という本を購入し、試験日の1週間前から毎朝練習しました。
 試験は5人一組で部屋に入り、1人ずつ発表します。試験官は男女各1名ずつの2名でした。子どもたちを意識して弾き、歌うことが大事です。大きな声で、笑顔で、止まらずに弾くことができれば大丈夫でしょう。

③実技・体育

受験者を3つのグループに分け、3種目をローテーションして試験しました。内容はバスケットボールのゴール下のシュート、サッカーのリフティング、マット運動の倒立前転・側転・伸膝後転でした。
 バスケットボールのゴール下のシュートは、30秒間で何回入るかというものでした。練習1回、本番1回で、ゴール数が10回超えれば問題ないと思います。
 サッカーのリフティングは練習1回、本番2回でしたが回数が多い方を最終的な結果とするとのことでした。10回が上限で、10回出来ていた人は数人でほとんどの人が5回以下でした。
 マット運動は、長いマットで3つの技を連続してやりました。練習2回、本番1回で、倒立前転のときには補助が2人つきました。

④口述試験

試験官は男女各1名ずつの2名で、15分程度でした。
質問は以下の3つです。
・「どうしてこの試験を受けようと思ったのか」
・「理想の教師像」
・「子どもが主体的に授業に取り組むには、どのような学習指導をしたらよいか」

私の場合は、こちらの回答に対してさらに質問されることはなく、すぐに次の質問に移りましたが、教員採用試験をみすえて、しっかり自分の考えを用意することが大切だと思います。試験官2人を交互に見て、笑顔で、自信を持って話すと良いでしょう。
 私は「教員採用試験αシリーズ 30秒アピール面接」という参考書を購入し、近年注目されている問題について自分なりの答えを紙に箇条書きにしました。あとは、1人で鏡に向かって流暢に話せるように練習しました。

5,三次面接

30人くらいで男女比は半々だったと思います。大学生から一般の社会人、主婦の方など幅広い年齢構成でした。試験は附属の小学校に行って、授業観察や指導案作成、講話を聞いて学んだことのレポート作成、集団討議をしました。試験というよりも研修に近いものでした。授業観察では、あとの指導案作成のためにたくさんメモを取ることをお勧めします。

6,最後に

教員資格認定試験は情報が少なく、一緒に頑張る仲間もなかなか見つからないと思います。半年にわたる長い試験なので、強い意志を持ち続けることが大事です。「あきらめたら、そこで試合終了です。」

でも、時には息抜きも忘れずに!

参考資料

【文部科学省 教員資格認定試験】
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/nintei/main9_a2.htm

試験実施要項や過去5年分の過去問や正答が閲覧できます。
試験内容は変更されることもありますので、こちらから確認してください。

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