【総論】一般教養の学習法

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「案ずるより産むが易し」かもしれないのが一般教養

中学校や高校で学習したことがある、「学生時代に勉強したような・・・」という内容が出題されることが多いのが一般教養。こうなると出題範囲が大変広くなるので、学習するのも一苦労と思えるかもしれません。

ただ、一度学習はしているうえ、もともとは中学校や高校で学習をしているだけに、たとえ過去問を解いた時に解けなかったとしても、それは「できない」というよりも「忘れていただけだった」ということが少なくありません。志望する自治体の過去問で出題されているのと同じレベルの問題を、中学生や高校生向けの問題集で何度か似た問題を解いてみるだけでも、比較的短期間に勘が戻ってするものです。逆に言うと、もしもこの内容が解けないとなると、教師として子どもたちに前に立つこと自体が難しい、と言われてしまっても仕方がなくなってしまいます。

また、教職教養と同様、一般教養においても過去問分析は非常に重要です。ですから、こちらも教職教養の場合と同じような過去問分析を行うことですね。それによって出題傾向とレベルを知ることは非常に重要です。このとき、「中学や高校のときには解けたのに」という程度だったり、少しの暗記で十分得点源になりうると判断できる出題については是非とも学習してください。あるいは、例年出題数が多いのに、自分が苦手としている分野。ここが「伸びしろ」になるからです。

他方では、一部の出題にはあえて対策をしないという決断があってもよいかもしれません。例えば、志望する自治体で「毎年、世界史の問題が2題程度出題される」という傾向があるとしましょう。大学受験で既に世界史を学んでいれば、その時の参考書などを読み返すなどして得点源にできるでしょう。しかし、全く学んだことがなかった場合、そこを得点源にしようと思うと、一から学ぶのに膨大な時間が必要です。それでも、出題は2題。時間と労力を考えたら、ほかの対策をした方がよいということになります。

「大学受験で学習した」「中学校のときに得意だった/苦手だった」など、受験生によってそもそものスタートラインが違うのが一般教養。そして、教職教養以上に範囲は広いです。「取れるところを確実に取る」「一般教養の対策にはあまり時間を使いすぎない」。一般教養にはこうした割り切りが重要です。

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