【学校ボランティア 体験談】先生になろうと決意した学校ボランティア

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1回生の夏、学校ボランティアへ

大学1回生の夏、京都府教育委員会中丹教育局が「サポートメイト」という学校ボランティアを募集していたので、それに応募し、長期休暇中に母校へボランティアに行きました。学校では、基本的にはT2(担任の補助として授業を支える)としてクラスに入ります。主に学習補助や運動会のダンスの練習補助をしていました。期間中は1つのクラスに入っていました。2回生時は6年生で、3回生時は2年生でした。一度だけ、2年生の合同体育の授業を僕の主導でさせていただきました。

学校で小学生と接していると、何より自分自身が楽しんでいると感じました。休み時間の外遊びなど子どもたちと一緒に楽しめる時間が多く、授業でのやりとりも反応が分かりやすく、張りあいがありました。それから、高校で地理を教えることより、自分には小学校の先生の方が向いているのかもしれないという考えが出てきました。

大学4回生の6月、教育実習で中学校(社会科)へ行きました。3回生2月から4回生5月まで京都府「教師力養成講座」(以下、教師塾)で小学校に通っていたからか、中学生は思ったより大人で、少し距離を感じました。

10月には、小学校の教育実習に行きました。1年生を担当しましたが、教師塾では小学校4,6年生の英語・社会が中心だったので、とても新鮮でした。休み時間はひたすら鬼ごっごなどをして子どもたちと遊んでいました。実習前までは、社会や外国語活動を教えてみたいと考えていたので自分には高学年担当が向いていると思っていましたが、低学年も魅力的だなと感じました。低学年の子は、子どもらしさに溢れていて本当に可愛かったです。目がキラキラしていて、すべてをプラスに持っていくような上向きなエネルギーを感じました。

小学校の先生になろうと決意

教師塾が終わった後も、そのまま同じ小学校でボランティアをしていた時のことです。5年生の野外実習の引率(2泊3日県外)をすることになりました。野外実習では、キャンプファイヤー・集団活動・きもだめし・マリンスポーツなどを行いました。

その中でもマリンスポーツの「カッター訓練」がとても印象的でした。2人で1つのオールを持ち、クラス全員でタイミングと力を合わせて漕ぐというものです。他のクラスの船が進む中、自分のクラスの船だけ進みませんでした。たくさん汗をかきながら漕いでいるのに、オールが重くてなかなか進まない、でも進まなければ岸に帰って来られないという状況でした。本当に苦しかったと思います。しかも、自分のクラスの船頭さん(インストラクター)だけがすごく厳しくて、上手く漕げない子を名指しで怒っていました。子どもたちからすれば初めての体験なのにいきなり大声で注意されて、本当にきつかったと思います。

その時の子どもたちの顔が忘れられません。一人一人が人生の中で一番辛いくらいの顔をしていて、泣く子もいました。でも、それはしんどいだけの顔ではなく、「ここを乗り越えたい、やるしかない、やりとげたい、成し遂げて帰りたい」という思いを感じられました。

普段は明るくポジティブで上向きなエネルギーを感じる子どもたちなのに、ここでは「辛い中で頑張ろうとする子どもたちのエネルギー」が感じられました。あの顔の子どもたちの時がもう一度見たい、だから絶対小学校の先生になろうと決意しました。

チーム学校

私の行った学校は全て「チーム学校」という感じでした。学生ボランティアも邪魔者扱いせずに、丁寧にフィードバックをくれました。ボランティアに入ることで、教師の仕事がどのようなものか具体的につかめ、良いことがたくさんありました。ここにいる先生方と一緒に働きたいと思えました。

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